整体院に来る患者さんは、どこかで必ず不安な気持ちを抱えています。
それは体の痛みや不調に対する不安だけでなく、整体院という場所に来ること自体に不安を感じている人も多いものです。 特に新規の患者さんや久しぶりの来院となる患者さんでは、その不安な気持ちがより大きいものだということは、容易に想像できるでしょう。 不安を抱えている患者さんへの対応を一つ間違えるだけでも、それが患者さんにとって大きなストレスとなって、もう二度と来院してくれなくなってしまうかもしれません。 患者さんには、できるだけストレスを与えないように常に配慮が必要です。


来院した患者さんに対する配慮

多くの時間を整体院で過ごす私たちにとって当たり前のことでも、自院に来ることに慣れていない患者さんには分からないことだらけだということを忘れてはいけません。 新規の患者さんは、どのスリッパを履くのか、脱いだ靴はどうすればよいのか、まずどこで受付をするのか、どの椅子に座って待つのかなど、そんな些細なことにも迷っています。 そんな時に受付から 「脱いだ靴はそのままにして、こちらの受付へお越しください」 「そこのソファーに座ってお待ちください」 と一つずつ丁寧な助言があると、それだけで緊張が和らいで安心感を得るでしょう。
もうその時点で患者さんは「ここは良い整体院だな」などと好感を持ってくれます。
逆に受付が患者さんを導いてあげなかった時には、患者さんは自分の名前を呼ばれるまでの間ずっと緊張した状態で過ごさなければならなくなります。


施術室での患者さんに対する配慮

待合室で少し緊張がほぐれた患者さんも、いざ名前を呼ばれて施術室に入り治療家と対面すると、またしても緊張状態になります。
そんな時には治療家も受付と同様に、迷っている患者さんを導いてあげることで患者さんの不安感は軽くなります。
「どうぞこちらにお座りください」この一言さえ出ない治療家もいます。
それは私たちが患者さんはここに座って当たり前だと思っているからです。
しかし、慣れない患者さんにとって座るのか、まだ座らない方が良いのかという迷いは多くの人が感じています。
初めて来る患者さんの立場に立って、一つ一つ丁寧に誘導してあげてください。


施術中の患者さんに対する配慮

施術の際には、治療家が患者さんの体に直接触れることになるため、より気を配った配慮が必要になります。
配慮が足りないと、一気に患者さんとの信頼関係を築けなくなります。
その際のポイントは、「はい」とこちらから声をたくさんかけることです。

「はい、立って」
「はい、手を挙げて」
「はい、ゆっくりひざを曲げて」

など、一つ一つの動作の指示に「はい」をつけるだけで、患者さんはストレスを感じにくくなります。

また、細部まで誘導や説明などの声掛けを徹底して行ってください。
「言わなくても分かるだろう」という考えは絶対にNGです。
声をかけずに体を動かされると、患者さんは大きなストレスを感じて体の緊張度が高まってしまい、治療にも影響を与えてしまいます。


一つ一つの丁寧な配慮が、患者さんの心を動かしてリピートにつながります。
緊張している患者さんをさらに緊張させてしまうような整体院であってはいけません。
なるべく患者さんのストレスを和らげてあげられるよう、患者さんが迷わないように誘導してあげてください。