数年前に大きな看板を掲げて出現した「60分2,980円」のクイックマッサージチェーン店の存在を知らない整体院の経営者はいないと思います。
この価格設定は個人治療院や1人治療院では実現不可能なレベルで、その安さで多くのお客さんを獲得してブームを巻き起こしました。
つまりこのマッサージチェーン店は、価格での差別化を図り、ほかではあり得ないような安さでサービスを提供することで多くの人の心をつかんだわけです。
もしこの激安マッサージ店が同じ地域にあったら、近くにあったら、多くの整体院の経営者は頭を抱えてしまうでしょう。


価格に対抗することはまずできません。
安さにつられて患者さんを奪われてしまう、という危機感に襲われると思います。
しかし、きちんと対策をしておけば、なにも恐れることはありません。
むしろピンチをチャンスに変えることだってできます。
激安マッサージ店にできないことを、自分の院でしていけば良いだけなのです。

なぜ60分2,980円という価格が成立しているのか
まず、激安マッサージ店がなぜそこまで安くサービスを提供できるのかというと、数をこなして売り上げを稼いでいるからです。
そのために多くのスタッフを雇い、毎日多くのお客さんにマッサージを提供しています。
単価が安い分、数をこなさなければなりません。
これが個人院との大きな違いです。

個人院でしかできないことは何か
価格を下げて数をこなすというやり方ができない個人院にできることは、
  • 高い質や効果の治療を提供する
  • 1人にかける時間を短縮する
この2つです。
スタッフの多くが無資格であり、毎日キャパオーバーなほどの人数のマッサージを行っているライバル店にまず対抗できるのは、治療のレベルです。
様々な知識と身に付けてきた技術力で、患者さん1人1人に合った施術を提供し、しっかりと症状を改善に近付けること、これはクイックマッサージ店ではできないことです。
効果があると分かれば、患者さんは安くなくても通ってくれます。
逆に安さだけを売りにしていると、患者さんは確かな効果を求めてほかを探し始めます。
患者さんをしっかりと治すことのできる力があれば、安さには絶対に負けません。

もう一つは、1人にかける時間を短縮して多くの患者さんを診るようにする方法です。
個人院では価格を下げて数をこなすことができないので、あとできることは1人にかける時間を減らしてその分患者さんの数を増やすことです。
私の整体院『JITAN BODY』は、1人10分で施術が終わります。
1人に40分かけている整体院とでは、当然1日こなすことのできる患者数に大きな差が生じます。
これがそのまま売り上げの差となってしまうのです。
時短は非常に有効な整体院の経営方法です。
短い時間で効果を出せる技術を身に付けられれば、整体院の生き残り戦争にも負けることはないでしょう。

激安店に激安で対抗することはできません。
むしろ高い価格で確かな技術を提供する、ゆっくり60分よりもたった10分で効果を出す、などの逆の差別化で対抗します。
個人院でしかできない部分をどんどん極めていくことで、しっかりと患者さんはついてきてくれます。
無理して価格を下げたりすると、致命傷になりかねません。
短い時間で効果を出すために、確実な症状の改善を目指すために、私たちは常に学び続けなければならないのです。
努力した分だけ、より高い技術の提供や時短治療につながります。