近年肩こりや腰痛が現代病とも言えるほどのものになってきたことの背景には、現代のストレス社会が大きく関係していると言われています。
人はストレスを感じると体の不調をより感じやすくなるものです。
ほとんど同じ腰の状態でも、大きな精神的ストレスを抱えている人の方が痛みを強く感じやすく、ストレスがあまりない人の方が痛みを感じにくい傾向があります。

「ストレス」という言葉を嫌う患者さん

ストレスが痛みの感じ方に大きな影響を与えていることは明らかなことなのですが、患者さんの中には痛みの原因を「ストレス」と言われることに嫌悪感を抱いてしまう人がいることを覚えておかなければなりません。
確かに、自分では整体院にわざわざ足を運ぶほど確実な体の痛みや不調を感じているのに、それを「ストレス」という原因で片付けられてしまうのは納得がいかないという患者さんの気持ちも分かる気がします。
ストレスが原因となっていることを患者さんに伝えることで、患者さんは余計にストレスを抱えてしまうかもしれないのです。

「ストレス」という言葉が患者さんの「ストレス」になる

神経質な患者さんほど、「ストレス」という言葉を治療家が口に出してはいけません。
ストレスについて話をすることがストレスになってしまうので、このような患者さんにはストレスのことはあえて話さない方が良いのです。
「痛みの原因の一つはストレスですね」と伝えたら、何でもストレスで済まそうとするやぶ医者だと思う患者さんまでいます。

そういう患者さんは、過去にほかの整体院や病院に通っていてもなかなか症状が改善されなかった経験などをしたことがある人が多いです。
そこでも「ストレス」という言葉を聞かされていた場合、ストレスというワードに必要以上にマイナスのイメージを持ってしまう患者さんになってしまうことがあります。
このような患者さんは意外と多いので、やはり安易に「ストレス」という言葉を繰り返さない方が良いでしょう。

「ストレス」という言葉が嫌いな患者さんのストレスを軽くする
この患者さんはストレスが原因でより強い痛みを感じているな、と思ったら、そのストレスを自分が少しでも軽くしてあげることを考えましょう。
患者さんのストレスを軽くすることができれば、より痛みが軽くなったと感じてもらうことができます。 治療家の役目は、患者さんの痛みを楽にしてあげることです。
「原因はストレスにあります」と言われることでストレスが増えてしまうのなら、あえて伝える必要はないのです。
何も言わずに、患者さんのストレスを感じ取ってそれを楽にしてあげることで、患者さんの痛みの改善にもつながっていきます。


「ストレス」という言葉の使い方には、特に注意を払いましょう。
信頼関係がまだ十分に築けていない状態の時は、なるべくストレスという言葉は使わない方が無難です。