体のあちこちが痛い、生活をするのが辛いと訴える患者さんが来院した時、治療家のあなたは患者さんのどこを見ますか?
その痛みや不調が一体どこからきているのか、体の様々な部分を見たり触れたりして調べると思います。
患者さんのどこが悪いのか、どこに不具合が起きているのか、どこをどうすると最も痛みが強くなるかなど、様子を見ながら施術していくことでしょう。
このような患者さんの観察を「疾病観察」だとするならば、これと同じくらい、あるいはこれよりもっと大切な観察があることにあなたは気付くことができていますか?

「人間観察」に力を入れる

大切なのは、患者さんの「人間観察」です。
治療家として疾病観察ばかりに力を入れていると、この人間観察の部分が足りなくなってしまうケースがよくあります。
人間観察とは、患者さんがどんな人なのかを見極める観察です。

特に患者さんの性格的な部分をしっかりと観察して見極めることで、結果的に患者さんの求めていることに応えられる治療家になることができます。
人間観察が不足していると、確実に治るような治療を続けているのになかなか症状が改善されない、いつまで経っても患者さんが痛がっているなどのことがよく起こります。
なんでなかなか治らないのか?と治療家側が疑問を持つような時は、患者さんの人間観察が足りていない時かもしれません。

患者さんの「人間観察」とは

患者さんが明るくポジティブな性格なのか、それともネガティブだったりあまり言いたいことをはっきり言えない性格なのか。
仕事はしっかり休めているのか、休みなく働いてストレスが溜まっているのか。
プライベートは充実しているのか、あまり良くないことが起きて落ち込んでいるのか。
このような患者さんの人間観察が、治療にも大きく影響してきます。

また、いつもは元気なのに今日はなんだか元気がないな、などの患者さんの変化に気付き、その部分を気遣ってあげることで、患者さんの満足度はぐっと上がります。
腰が痛いと言われたからといって、患者さんの腰ばかりを見る治療家では、症状の改善が思うように現れなかったりするものです。
患者さんの目を見て、姿を見て、雰囲気を見て、空気を感じて、じっくりと患者さんを人間観察することが大切です。


整体院に来てくれた時点で、治療家にとって患者さんは患者さんです。
しかし、その患者さんを一人の人間として見る意識が、あなたの治療レベルを大きく向上させることにつながるのです。
全ての患者さんに同じような治療、同じような会話、同じようなサービスしか提供できない治療家は、明らかに患者さんの人間観察が不足していると言えます。
患者さんを人としてどんな人間か理解することで、自然とその患者さんに合った治療やサービスの提供ができるようになります。