世の中には、絶対に成功することができない、勝ち組になれない経営者というのが存在します。
それは、儲かることだけを考える経営者です。
あなたが経営者になろうと決意した時、当然経営者は儲かる、お金がたくさん手に入るという考えが少なからずあったと思います。
もちろん私にもありました。
お金が欲しくて経営者になることは悪いことではありませんし、それも経営者を目指す理由の一つで良いと思います。

しかし、それだけではほとんどの人が失敗します。
一瞬儲かったとしても、それを長年維持して世間が認めるような勝ち組になることはできません。
お金のことだけを考える経営者がどん底に落ちる姿を、私はたくさん見てきました。
本当の勝ち組経営者になるためには、儲けることだけを考えていてはいけないのです。
なぜ儲かることだけを考えると失敗するのか、その理由を改めて考えることも大切です。

儲けのためだけの行動は患者さんに見抜かれる

患者さんの痛みを治したいと思って勧める治療と、もっと儲けを出したいと思って勧める治療の違いを、患者さんは簡単に見抜きます。
お金のことばかり考えていると、自分が思っている以上にそれが態度に現れて周りの人に伝わるものなのです。
患者さんは、当然あなたの儲けのために足を運んでいるのではありません。
患者さんのことを第一に考えた治療ができなくなってしまえば、患者さんがそんな治療家を選ばなくなるのは当たり前のことです。
一刻も早くそのことに気付かないと、儲け優先の治療家のもとにはほとんどの人が寄り付かなくなるでしょう。

患者さん目線の行動ができなくなる

お金の影響力は非常に大きく、時には人の性格までを変えてしまうほどです。
大きな儲けを出して大金を手にした時、あなたは今まで通りのモチベーションでい続けることができるでしょうか?
一度の成功によって態度が急に傲慢になる経営者がいます。
もっと儲かりたいと思うあまり、患者さん目線の行動ができなくなってしまうケースは珍しくありません。
患者さんはこちら側のそのような変化に敏感です。

あれ?おかしいな、なんだか嫌だなと思ったら、すぐに離れていきます。
患者さん目線の経営を長く続けるためには、儲け第一の考え方では限界があります。
常に患者さんの立場に立って考える謙虚な姿勢は、サービス業である整体院の経営には必要不可欠なものなのです。
儲け優先の思考は、その意識を低下させる大きな要因となります。

楽な方ばかりに逃げるようになる

整体院の経営を支えるのは、患者さんを喜ばせたい、心も身体も癒してあげたいと思う気持ちです。
そのモチベーションがなければ、細かいサービスまで充実させることはできません。
常に院の清潔感を保つ、笑顔で挨拶をする、気遣う声をかける、ハガキやレターでアフターケアをするなど、これらは全て整体院の経営に欠かせない項目ばかりですが、傲慢な態度では絶対に実現させることができません。
面倒なことをやるからこそ、患者さんの心を動かすことができます。
患者さんのことより儲けのことを優先してしまう考え方では、患者さんの心に響くサービスの維持は決して実現できないのです。
楽なやり方で儲かろうとすると、あっという間に患者さんが離れて儲からない整体院ができあがることでしょう。


とはいえ、経営のために儲けは必要です。
お金のことを考えなければ経営者として成長することはできません。
ただ、それだけが目的になってしまうことだけは絶対に避けなければならないのです。
あくまで患者さんのことを考えて行ったことの結果として、儲けがついてくるというのを基本の考え方にする必要があります。

謙虚な姿勢を忘れずに、数ある整体院の中から自分の整体院を選んでくれた患者さんに感謝の気持ちを忘れないことが、繁盛店の経営者になる最低限の条件です。
目先の儲けにとらわれてしまうと、いつか必ず大きな失敗を招きます。
儲けたければ、儲けのことを真っ先に考えない姿勢を長く続けることです。