人の上に立つ立場の人間は、優しいだけでは成り立ちません。
時に他人を叱ったり、注意したり、残酷な決断を強いられる場面もたくさんあります。
人は、厳しく注意されたり怒られたりすると、嫌な気持ちになります。
それでも経営者は、人に厳しくしなければならないことが多々あります。


最近、優しすぎる経営者の姿をよく見たり聞いたりする気がします。
人にあまり厳しいことを言えない、嫌われるのが怖いなどという気持ちが強い経営者がとても多いようです。
整体院においても、嫌われる覚悟を持てていない治療家が大勢います。
何があっても怒らない、優しすぎる先生では、自院の成長も、スタッフの成長も、そして自分自身の成長も見込めないのです。

スタッフに嫌われる勇気を持つ

一緒に働くスタッフの教育は、院長の重要な務めです。
スタッフがなかなか思うように育たないと感じている人は、注意や指導ができていない場合がほとんどです。
マニュアルだけを説明するだけのようなやり方では、当然優秀なスタッフは育ちません。
しっかりと自分の手でスタッフを育て上げる必要があります。
真剣であればあるほど、当然その中で叱ったり厳しく注意する場面も出てくるでしょう。
自分の熱意がしっかりとスタッフに伝わっていれば、厳しく指導してもスタッフはそれについてきてくれます。


しかし頭ごなしに怒ったり、自分の気分によって態度を変えるような指導者では絶対に信頼関係は築けません。
院のために、スタッフのために厳しく言っているんだということを分かってもらうためには、スタッフの教育にも全力でなければならないのです。
院長の真剣さが分かれば、厳しい指導の意味がスタッフにも理解できるので、院長は嫌いだけど尊敬してもらえるような関係性が生まれます。
スタッフのことを思えば思うほど、時には厳しい一面も必要になるのです。

患者さんに嫌われる勇気を持つ

スタッフだけでなく、患者さんに対しても同様です。
色々な患者さんが来院する中で、時には院に不利益をもたらすような患者さんがいることも事実です。
そういう患者さんに厳しい態度をとれるのは、院長であるあなただけです。
スタッフは理不尽な態度にも無理して対応しなければならない立場です。
ここを重要視していない治療家は、面倒なことはスタッフに押し付けて見て見ぬふりをするような人になります。
これはスタッフに大きな不信感を与え、これではスタッフとの良好な関係を築けるわけがありません。
全ての患者さんに好かれなくて良いのです。
クレーマーのような患者さんは、あなたの力で院から遠ざけてスタッフやほかの患者さんを守ってください。
それがトップとしての仕事です。


優しすぎて何も注意できない院長は、結果的に多くの人に負担をかけることになります。
嫌われる覚悟を持って、整体院の経営を行ってほしいのです。
根元の部分がしっかりとぶれなければ、その厳しさにスタッフも患者さんもついてきてくれます。
繁盛店の院長は皆、意外と結構嫌われています。
それでも繁盛するのです、むしろそのおかげで繁盛店になれているのです。
全ての人から嫌われることを恐れ、自己保守ばかりを考え、良い人でいることばかりを優先するような院長でいるのはやめましょう