ある程度自分の会社を大きくするには、失敗がつきものということには何度か触れてきました。
大きな成功を手に入れた経営者ほど、人より多くの失敗をしています。
もちろん私も小さな失敗から1日で何千万もの損失を出すなど大きな失敗も何度か経験しました。
今となってはあの時の失敗や損失なくして今の自分はなかったと本気で思いますし、失敗なくして成長はないと私のまわりの成功者は全員口を揃えます。


しかし、もちろん失敗したくて失敗しているわけではありません。
私は失敗の数や損失のダメージをゼロにすることはあまり考えたことはありませんが、できるだけ小さなダメージで済むように常に努力はしています。
なんでもかんでも失敗を恐れずにやっているだけでは、会社は潰れてしまうでしょう。
自分の会社を守りたいという思いから、失敗を恐れるというのは当たり前の感情なのです。

期待値を上回る恐怖心や警戒心が経営の邪魔をする

ただ、成功者になりたければ目の前の損得だけを考えないことがとても重要になります。
例えば、目の前に「必ずもらえる1000万円」と「10分の1の確率でもらえる10億円」があったとします。
あなたはどちらを選びますか? ほとんどの人が、「必ずもらえる1000万円」を選ぶでしょう。


10分の1の確率で10億円をもらえるということは、10億÷10=1億円の期待値があることになり、必ずもらえる1000万円よりもその数字は高いはずなのですが、多くの人が期待値の低い1000万円を選びます。
1億円の期待値よりも、もらえる額が0円になることへの恐怖心や警戒心が勝ってしまうのです。
経営者なら、「10分の1の確率でもらえる10億円」を迷わず選ぶべきです。
成功者はお金に余裕があるという条件を差し引いても、10億円の方を選ぶ人が多いはずです。
これが経営者に求められる器なのです。

目の前の損失ばかりを回避していると…
日本人には特に、損失回避という考え方を強く持つ人が多いです。
目先の損失を嫌うことで、確実な方ばかりを求めがちです。
しかし、これこそが大きな損失を生み出しているかもしれないのです。
あなたは確実にもらえる1000万円を選びましたが、隣のライバル店のオーナーは10分の1の確率でもらえる10億円を選び、見事に10億円を手にすることができたとします。
すると、あなたとライバル店との差は9億9000万円生じることになります。
これこそが会社の未来を揺るがす損失です。


目先の損失ばかりを気にしてチャレンジすることを忘れてしまうと、あっという間に差をつけられてしまうことがあるのです。
毎回は無理だとしても、時には10分の1の先にある大きな利益を選ぶ行動力も必要です。
いつまでも確実な1000万円だけを選んでいると、たった1度のきっかけでライバル店から大きな遅れをとります。
目先の損失ばかりにとらわれず、もっと先を見ながら会社を大きくしていきましょう。