整体院の経営をしていると、必ず数字と真剣に向き合ったり、数字とにらめっこして頭を悩ませるような場面が頻繁にあると思います。
売り上げ、治療に関わる経費、来院患者の数、その日の予約数、そのほかにも家賃や光熱費、人件費など、経営者として様々な数字を毎年、毎月、毎週、毎日のように考えなければならないこともあるでしょう。
あらゆるものを数値化したり、数字を真剣に考えることは経営者としてとても大切な仕事の一つでもあります。
なんとなく患者数が減っているな、と感じているよりも、先月よりも何人来院患者が減って売り上げがどれくらい落ちたか、これを数字でしっかりと見ることで危機感を持ったり、具体的な対策を考えて経営に役立てることができるようになるものです。

しかし、最近よく見かけるのが、数字にとらわれすぎている経営者です。
毎日これでもかというくらい数字のことを考え、数字に振り回されすぎている経営者が増えているように思います。
経営者が数字のことを考えることは大切なことですが、数字にとらわれすぎてしまうのも危険な一面があります。


1.目先の結果ばかりを求めるようになる
数字のことばかり考えすぎると、ほんの少し売り上げや患者数が減っただけですぐに焦ってしまうなど、とにかく目先の結果に振り回されやすくなります。
整体院の経営には波があるのが普通で、長く経営を続けているとどうしても経営が順調な時とあまり良くない時があり、数字を考える時には長い目で見た結果を意識することが大切です。
数年先の数字を見据えた対策が必要なのに、数字ばかりを気にしていると目先の結果に振り回されて本当に必要な対策を見失いやすくなってしまうのです。


2.患者さんのことを第一に考えられなくなる
四六時中経営に関する数字のことが頭を離れない状態では、患者さんに満足してもらえる治療やサービスの提供ができません。
数字は患者さんにとってはなんの関係もないことです。
数字が悪くなることで院の雰囲気が悪くなるのではなく、院の雰囲気が悪くなるから数字も悪くなります。
経営がうまくいかない時ほど数字にとらわれてしまいがちですが、数字のことばかり考えているから経営がうまくいかなくなっていることに気付けません。
考えるべきなのは、数字のことよりまずは患者さんのことです。
このことを忘れてしまうと、数字は悪くなる一方です。


経営に関する数字を把握し、考えることは経営者として大切なことなのは確かです。
しかし、それが全てになってしまったり、数字のことで頭がいっぱいの状態では、いつまで経っても良い数字を生み出す経営へ導くことはできないでしょう。