実際に治療を行う際、患者さんの「呼吸」をどれだけ意識していますか?
実はこの「呼吸」が、あなたの治療のレベルアップに大きくつながります。

治療では患者さんに主導権を握られてはいけない

実際に患者さんが施術室に入ってきて治療を行う際は、常に治療家が主導権を握ることが非常に重要になります。
最近の患者さんの中にはインターネットなどの情報を事前にかなり念入りにチェックしてくる人も多く、「ここはこうしてください」「もっとこうしてください」などと平気で治療家に指示をしてくるケースは珍しくありません。

これは患者さんの方に主導権を握られている形になり、これでは治療家と患者さんの間に良い関係は絶対に築けません。
万が一患者さんが色々と治療家に命令してきてもそれの通りに動いては絶対にいけませんし、そもそもそんな風に患者さんに主導権を握らせてしまうような空気を出したり、行いをしてはいけないのです。
治療家として、治療家の立場を明確にするため、主導権は常に治療家側が握ることが重要です。

呼吸をコントロールできれば主導権を確実に握ることができる

治療家が主導権を握る方法の一つとして、患者さんの呼吸をコントロールすることが挙げられます。
息を大きく吸って、止めて、吐いて、また吸って、と患者さんの呼吸をコントロールすることで、治療家は患者さんより優位に立つことができるようになります。
呼吸を止めると死んでしまうことからも分かるように、呼吸をコントロールできるようになると患者さんを自分の思い通りに動かすことができるようになる、良い意味で「支配できる」ということです。

治療家が指示する通りに患者さんが呼吸を完全に合わせてくれることで、治療家と患者さんは心と体が通じ合ったような状態になります。
呼吸によって自分が確実に主導権を握り、患者さんに余計な命令などをさせないことが大切です。

呼吸によって治療効果も向上する
また、患者さんに深く呼吸をさせることで治療効果もぐんと上がります。
体の痛みを訴える人の多くが精神的にも何かしらの問題を抱えていますが、そういう人は普段から呼吸が浅くなっていて、それが痛みの一因になっている可能性が高いです。
無意識のうちに浅い呼吸を続けている人は、治療家が呼吸をコントロールして深く息を吸って、吐いてとさせるだけで、体が軽くなった、痛みが和らいだなどと口にすることが珍しくありません。
精神的な問題は呼吸を深くゆっくりとさせるだけでもかなり効果が現れるものです。
そのため患者さんの呼吸をコントロールすることで、治療家としての評価も上がるというわけです。


呼吸は治療家と患者さんを確実につなぐことのできるツールであると考え、今まで以上に患者さんの呼吸までしっかりと意識した治療を心がけましょう。