「治療家の役割は患者さんの体を治すこと」
こう信じて疑わない治療家の考え方では、多くの患者さんをリピーターにすることは難しいと思います。
治療の技術や腕に絶対の自信があるのに、なぜか患者数が増えない、繁盛しないと悩んでいる治療家を今まで大勢見てきましたが、このような治療家の共通点は「治療家の役割は患者さんの体を治すこと」という考えを強く持っているということでした。

治療家が患者さんの体を治すのは当たり前のことでしかないと心得る

整体院に来る患者さんは、当然体に何かしらの痛みや不調を抱えています。
「腰の痛みを治してほしい」
「体のあちこちの痛みをどうにかしてほしい」
と治療家に求めてくるのが患者さんです。

治療家は、その要求に応えることが仕事です。
つまり治療家が患者さんの体を治すことは、必要最低限のことでしかありません。
この最低限のことだけをこなしているだけで、患者さんがいつまでもあなたの院を選び続けるリピーターになってくれる確率は極めて低いのです。

例えば、あなたがレストランで料理を注文した時に、それなりに美味しい料理が出てくることは当たり前のことだと思いませんか?
お金を払って食事をしに来ているのに、味も見た目もひどい料理が出てくるなんて論外ですよね。

また、料理の内容に満足できたとしても、対応する店員の愛想が悪かったり、店内が汚れていたりしたら、積極的にリピートしようという気にはなれないと思います。
これを整体院に置き換えると、お金を払って治療を受けに来る患者さんに対し、症状が改善するような治療を提供する、つまり患者さんの体を治すというのは治療家にとっても患者さんにとっても当たり前のことだと言えます。
痛みが改善されたとしても、治療家の態度が悪かったり、受付スタッフの対応が良くなかったり、院内が汚かったりすれば、患者さんはまたここに来ようという気には決してなれません。

患者さんがリピートしてくれる本当の理由

治療の腕を磨くのはもちろん大切なことですが、その部分だけをいくら強化しても、やっぱり患者さんのリピートにつながらないケースは多いのです。
患者さんがリピートしてくれるのは、痛みがなくなったからではありません。
リピートにつながる要素は、痛みがなくなって“嬉しい”、という感情によるものです。
つまりいくら痛みを改善することができても、“嬉しい”という部分で何かマイナスの要素が発生してしまうと、患者さんはあなたの院を進んで選ぶことはなくなります。

逆に言えば、様々な要素で患者さんの“嬉しい”を引き出すことで、リピート率は大幅にアップします。
この部分をしっかりと理解しなければ、腕が良いのになぜか患者数が増えない、頑張って治療技術を勉強しても繁盛しないなどの事態が起こるのです。

「治療家の役割は患者さんの体を治すこと」
もちろんこれは間違いではありませんが、これだけでは整体院の経営において勝ち組になることはできません。
患者さんがなぜリピートしてくれるのか、数ある整体院の中からなぜ自分の院を選んでくれるのか、その理由はあなたの治療技術以外の面で患者さんを喜ばせる要素にあることをいつでも心得ておきましょう。