整体院に来る患者さんは、肩こりや腰痛、その他の身体の痛みをなくしたいと思っています。
そしてその願いを叶えてあげる、身体の痛みを改善してあげるのが治療家の仕事です。
ここまでは患者さんと治療家の共通の認識です。
しかし患者さんの中には、今ある辛い痛みがなくなればそれで満足してしまう人がいます。
治療家は、同じ痛みを繰り返さないような根本的な痛みの改善を目指すものです。
ここで患者さんと治療家の考えの違いが生じます。

「痛みを治す」ことへの考え方の差
今ある痛みの改善だけを求める患者さんは、多くの場合、痛みがなくなったら来院しなくなります。
また、そのような患者さんは一度の治療で痛みがなくなることを求める人が多く、数回で劇的な結果を出さないとすぐにほかの整体院に行くことを考えます。
一方で治療家は患者さんを苦しめる痛みの原因が何なのか、そしてその痛みが今後起きないようにするにはどうすれば良いのかという身体の痛みの根本的な改善を目指して治療を進めるのが一般的です。
この考え方の違いは非常に問題で、ここが埋まらなければ患者さんがリピーターになってくれることはありません。
つまり、1人でも多くの患者さんにリピートしてもらいたければ、患者さんと治療家のこの「痛みを治す」ことへの考え方の差を埋めることが絶対条件なのです。

患者さんと治療家の考え方の差を埋める方法

ではどのようにして差を埋めたら良いのか、それはしっかりと患者さんへの説明を徹底することです。

・なぜ1回の治療で痛みが治らないのか?
・なぜ何回も通う必要があるのか?
・今の辛い痛みの原因はどこにあるのか?
・痛みがなくなっても定期的に通うことのメリットは何なのか?

このような説明をしっかりしなければ、患者さんはすぐに治らない痛みにいら立ちを感じたり、少し痛みがましになった程度で通院するのをやめてしまったり、その結果痛みが再発したことを治療家のせいにしたりします。

「今ある痛みの原因は恐らく○○にあり、これを根本的に治すには大体△回くらい通う必要があります」
「痛みがなくなった後も○カ月に一度くらいは体の状態を確認することで、痛みを予防することができます」

このように具体的な説明を行うことでしか、患者さんと治療家の「痛みを治す」ことへの考え方の差は埋められません。


大切なのは、患者さんは何も分からないという前提で、一つずつ丁寧に説明をすることです。
特に新患には特にある程度時間をかけて説明をする必要があるでしょう。
この作業に手を抜くと、患者さんと治療家の温度差は広がる一方で、患者さんが熱心に足を運んでくれるリピーターになってくれることはほとんどありません。
とにかく目の前の痛みだけを何とかしてほしいと強く願っている患者さんにこそ、根本的な治療の大切さを熱心に伝えてあげてください。
痛みがなくなったら来なくなる、定期的なメンテナンスに足を運ぶリピーターが少ないのは、治療に関しての説明不足によるものかもしれません。
丁寧な説明で、患者さんの心を動かすのも治療家の大切な仕事の一つなのです。