新しい店舗を開業する時、初めて自分の院をオープンさせる時、思い描くのは、最初から患者さんがひっきりなしに通うような人気店、繁盛店のイメージですよね。
やっぱり最初から軌道に乗れるにこしたことはありませんし、オープンしたての頃から多くの人に利用してもらえたら、今後の経営も安心できると思うでしょう。
そのために、オープン記念として太っ腹なキャンペーンなどを企画し、それを大きな集客につなげようとする方法はよくある戦略です。


しかし、開業キャンペーンには落とし穴があることも知っておかなければなりません。
開業キャンペーンが後々の経営を苦しくしてしまうケースも、実は珍しくないのです。
なぜ開業キャンペーンが繁盛につながらないということが起こるのか、それは患者さんが集まりすぎてしまうことで2つの大きなデメリットが生まれてしまうことにあります。

1.患者さん1人1人にかけられる時間が減る
開業時ほど、1人1人の患者さんと向き合って丁寧に対応し、コミュニケーションをとる必要があります。
まだ信頼関係も築けていない状態なので、少しでも不信感を感じてしまうと患者さんは次から来なくなってしまいます。
キャンペーンにつられて多くの患者さんが集まりすぎてしまうと、患者さんとのコミュニケーション不足が生じ、やがてそれが患者さんを遠ざける結果となってしまうのです。
最初ほど、初めての患者さんほど、余裕のある時間や気持ちで接することで、長く利用してもらえるリピーターを生むことを忘れてはいけません。

2.自分自身の余裕がなくなる
多くの患者さんが集まりすぎるということは、当然多くの施術をしなければなりません。
自分自身の負担は増えます。
それなりの覚悟と準備をしておかないとキャパオーバーになって、キャンペーンが終わった頃には悪い口コミばかりと疲労感だけが残る、という最悪の事態になりかねません。
技術がない、下手だ、感じが悪いなどの印象を一度与えてしまうと、そこから挽回するのは至難の業です。


来てくれた人に最高のサービスを与えられるかどうかで、今後の経営がきまっていきます。
それができなくなるほどの集客は、リピーターを減らす結果をもたらしてしまうでしょう。
リスクの高すぎるキャンペーンは、逆効果になりかねません。
やるならしっかりと準備や対策をして、サービスの内容が低下しないよう最大限の努力をする必要があります。


また、キャンペーンをしなくても、集客の方法はほかにもあります。
ポスティングやあいさつ回りを強化する方が、本当に興味を持った人だけを集めることができるので、リピートにもつながりやすいのです。
まずは自分の院に実際来て、知ってもらうことは確かに大事なことですが、やり方を間違えると後々もっと大変になってしまいますので、注意してくださいね。